【新米ママへ】保育士が選ぶ、今子どもに読みたい絵本(0~3歳)

記事更新日: 2018/10/06

ライター: みこ

子どもは絵本が大好き!

保育園でも子どもたちは絵本を見つけると「これ読んで〜」と絵本を持ってきたり、まだしゃべれない小さな子でも「あれあれ!」と指さして、お気に入りの絵本を何度も繰り返し読んでもらっています。

 

でも、絵本っていっぱいあってどれを選んだらいいか迷っちゃいますよね?!

 

保育園では子どもたちの育ちを考えて年齢や季節ごとに絵本を計画的に選んでいます!!

 

ここでは保育士がどんなことを大切にして、どんな絵本を選んでいるのか、実際の保育士さんに聞いてきた情報をこっそりと教えちゃいます!!!

 

子どもの育ちに絵本の読み聞かせがいいっていうけど…何がどういいの?

ちょっとここでお勉強。

保育士 かずみ

ちなみに…

絵本はただ読み聞かせているものではないのです!

みこ

え!!そうなんですか?!

保育士かずみ

もちろん、最初は「絵本を読んでもらう」という受け身の体験からのスタートなんだけど…

徐々に「一緒に読んで楽しいね」など、絵本を通して人と人とが感情・表情・行動をかわしあう、心を通わせる!という相互作用ある関係が生み出されているの。

みこ

なるほど!

確かに大人が絵本の世界を純粋に楽しんだときって、子どももワクワクした表情を浮かべてる気がするな~。

保育士かずみ

そうそう!!目の輝きが違うよね~。

そこから、子どもたちは絵本の世界を“遊び”という形で表現し、その中で子どもたち同士や大人とその世界を共有していくようになるの。

みこ

ふむふむ。

保育士かずみ

遊びの中での豊かな想像力は、大人になっても人生を豊かにしてくれる大切な力なんだよ。

みこ

子どものころに想像力を養う経験は、とっても大切なんだね~。

保育士かずみ

そうそう!

だからこそ、絵本をなんとなく選んで子どもたちに読み聞かせるのではなく、大人が自らの豊かな感性を持って、絵本や物語の世界を一緒に楽しむことがポイントなの!

 

ワクワク心おどる絵本×豊かな遊び=心も体も大きく育つ!

出典:絵本から広がる遊びの世界

 

おすすめできない絵本はどんな絵本?

 

美しい日本語ではないもの

主語と述語がきちんと書かれていないなど、文章のおかしいもの。間違った日本語が使われていたり、汚い言葉が使われているものは避けましょう!

 

せっかく読んであげるのなら、聞いている言葉から自然に文体感覚が身に付くような美しい日本語で書かれている絵本を与えるべきです。

 

 

アニメのような絵のもの

特に昔話には顕著に表れています!

昔話はさまざまな出版社から出されていますが

このような絵のものから、

 

こんなアニメ化されているものまで、たくさんの種類があります。

目がキラキラと描かれていたり、子どもの興味を引くように絵がやけにカラフルで原色のものだったり。さらには、物語の内容と違う絵が描かれているなんてこともあったりします!

 

0歳の赤ちゃんであれば、色や絵がシンプルでわかりやすいものもよいのですが、昔話を読むような年齢の子どもたちに、リアリティーに欠ける絵はふさわしくありません!

 

それはなぜか・・・

子どもたちは絵本を読むときにどこを見ているのか考えてみましょう。

大人になると、つい文字の方に目がいってしまいがちですが、まだ文字の読めない子どもたちにとって、絵本は絵が全てです。ですから、絵は物語を読み解く大きな手掛かりとなっているのです。絵から読み取れない絵本は「よい絵本」とは言えません。

 

いくら内容や文章がすばらしくても、絵がいい加減に描かれているものは避けましょう!

 

 

付録・しかけつきのもの

本屋の絵本コーナーには、

ボタンを押すとうたが流れる絵本や

「ピーポー ピーポー」と乗り物の音がでる絵本

携帯で電話がかけられる絵本など、おもちゃ売り場のような遊べる絵本がたくさん置いてあります。

 

そして、子どもたちはこのような絵本に夢中になります。

 

ですが、物語の内容は乏しく、美しい日本語が書かれているものではありません。

「このような絵本を子どもに与えるのはよくない」というわけではありませんが、絵本としてではなく、おもちゃの一つとして与えるようにしましょう!

 

 

おすすめ絵本リストにあるもの

https://mobile.twitter.com/alice_kan/status/770192047403888640

書店や雑誌などで書かれている絵本リストは、必ずしも子どもに読んであげたい絵本が高い評価を得ているとは限らないので、注意が必要です!

 

というのも、書店や出版社にとっては販売することが目的だからです。

 

いくらよい絵本だと思っていたとしても、売れなければ会社としては成り立ちません。

なので、絵本リストをいろいろ集めてみると、話題性を重視するために新刊を中心としていたり、「え!?」というような絵本が選ばれていることも多くあります。

販売を目的としている、書店・雑誌・サイトのお薦め絵本リストには、注意しましょう!

 

とはいっても、どうやってよい絵本を見極めたらいいのでしょう?

 

 

よい絵本はどうやって見極めたらいいの?

今までの話をふまえると

よい絵本とは・・・

『美しい言葉、豊かな言葉で書かれているもの』

『想像力を書きたてる絵で描かれているもの』の両方を満たしているものです。

 

ですが、現在日本国内で出版されている絵本は約7500冊もあります。

「こんなにたくさんの絵本の中から選ぶのは難しい」という人も多いのではないでしょうか?

 

実は、簡単な見極め方があります!!

 

それは・・・

昔から長く読まれている絵本を選ぶことです!!

 

http://kinderland-jp.com/

一年間の絵本の新刊は約2000冊と言われています。

でも、一年後にそのほとんどが子どもたちに受け入れられずに、初版だけで絶版・休版という状態です。

 

そんな中で、10年、20年と生き残って出版され続けている絵本は、人の心に響く大きな力を持っているものです。だからこそ、重版され、売れ続けているのです!

 

なので、ページの終わりに記載されている発行日・第〇刷りなのかを確認しましょう!

みこ

それならとっても簡単だね~!

自分の幼いころに読んでもらった大好きな絵本を、今度は自分の子どもに読んであげ、絵本の世界を共有できるだなんて、とっても素敵ですね。

 

では、実際どんなどんなことを大切にして絵本を選んでいるのか、エピソードを交えながらオススメの絵本を年齢別にご紹介!!!

 

 

0~1歳

絵本は生まれて初めて出会う文化!

一緒に読み合うことで、自分のためだけに目や心を向けられ、大好きな人の声を聴きながら、同じ時間を共感する心地よさや嬉しさは格別!

 

成長をとらえて選ぼう!

いろんな本を読むというよりは、くり返しじっくりと1冊の絵本を楽しんでいます。

 

色や絵、言葉などがシンプルでわかりやすいものを選ぼう!

これから言葉を獲得していく子どもたちには、ストーリー性のあるものより、言葉の音や響き、リズムが楽しいもの。絵や色も複雑なものより、シンプルで抽象的なもの、綺麗なものを選んでいます。
 
 

もこもこもこ

作:谷川 俊太郎  絵:元永 定正  
出版社:文研出版  発行日:1977年4月
 
みんな大好き定番の絵本。
「しーん」ということばからはじまり、「もこ」「もこもこ」とシンプルでリズミカルなことばはとともに、不思議な世界が広がっていきます。
 

【保育園の子どもたちの様子】

くり返し読むことで、子どもたちは“ぱちん”と手をたたいてみたり、“ぱく”と口を動かしたりして楽しんでいる子どもたちです。

 

季節感を楽しめるものを選ぼう!

 

あめかな!

作・絵:U.G.サトー
出版社:福音館書店 発行日:2009年5月
 
梅雨の季節にはぜひこの1冊を。
「ぽつ ぽつ」と雨が降ってくるところから、 雨があがり陽がさすまで、さまざまな雨の様子がとてもきれいな色彩で描かれています。最後には「ぱあっ ぱっ ぱあ はなだ」とまるで虹色の花が咲いたみたい。

【保育園の子どもたちの様子】

雨の日に外を見ながら、「ざーざーざー」と絵本と同じ言葉を言いはじめた男の子。子どもの現実が絵本とつながっている!!と嬉しくなった瞬間です。

このように絵本の世界と雨という現実の出来事が重なっていく経験は、心を豊かにし、想像する力につながっていきます!

 

子どものイメージや遊びにつながりやすいものを選ぼう!

必ずしも遊びにつながるわけではありませんが、こうなったら楽しいかな~と予測しながら選んでいます。

 

がたんごとん がたんごとん

作:安西 水丸 
出版社:福音館書店  発行日:1987年6月
 
「がたん ごとん」と黒い汽車がやってくると、「のせてくださーい」とリンゴやネコなど子どもたちにとって身近なものが次々と乗っていきます。簡単な言葉の繰り返しがわかりやすく、心地よいリズムを生み出しています。

【保育園の子どもたちの様子】

子どもたちは電車が大好き!絵本を見ると「(でん)しゃ!(でん)しゃ!」と指をさして喜び、食い入るように見ています。

また、床に「がたん ごとん」と積み木を電車に見立てて走らせたり、長くつなげてみたりと、イメージを膨らませて遊んでいます。

 

 

くだもの

作:平山 和子 
出版社:福音館書店  発行日:1981年10月
 
 
ぶどう、りんご、バナナと子どもたちの身近な果物がたくさんでてきます。次のページには「さあどうぞ。」とカットされたものが。
リアルなタッチで描かれた果物はとっても美味しそうです。

【保育園の子どもたちの様子】

絵本を見ている途中、急にたたたっと歩き出した女の子。どこに行くのかと思えば、他のリンゴの絵のかいてあるおもちゃをもってきて、”おんなじ”と満面の笑みで伝えてくれました!絵本のりんごと他のものが同じというのがつながった瞬間でした。また絵本を通して、大人と共感できたことがとても嬉しそうでした!

さらに、「さあどうぞ」と出されたものを、大人がパクっと食べる真似をすると、子どもたちも真似してパクっと食べたりと、模倣あそびを楽しんでいます。

 

子どもにとって身近なものを選ぼう!

子どもたちがより親しみをもって楽しめるように、生活していく中で身近なものを選ぶようにしています。

くつくつあるけ

作・絵:林 明子 
出版社:福音館書店  発行日:1986年6月
 
 
小さな靴がお散歩に出かけて、歩いたり、走ったり、飛び跳ねたり。
靴の動きがぱたぱた、とんとん、ぴょーんぴょーんなど、言葉のリズムがいいので楽しく、ついつい一緒に口ずさみたくなるような絵本です。

【保育園の子どもたちの様子】

歩行ができるようになった子たちは、外で歩くのが大好き!!

この絵本を見てからは、“靴をはく”ことが楽しくなり、自分の靴を持ってくると“はかせて!”と笑顔で訴える子どもたちです。

 

 

おつきさまこんばわ

作:林 明子 
出版社:福音館書店  発行日:1986年6月
 
30年以上も愛されているロングセラー絵本。
夜空に浮かぶ、おつきさま。出てきて雲に隠れて、また顔を出して。
にっこり笑顔や困った顔など、変化していくおつきさま表情がみどころです。

【保育園の子どもたちの様子】

保護者の方から、『帰り道にまん丸な月を見つけると「あっ!あっ!」と指をさしたり、「(こん)ばんわ~」と頭をペコっと下げたりするんですけど、なんなんでしょう?』とのお話しがありました。

そのお話を聞いて、絵本「おつきさま こんばんは」だ!!とすぐにわかり、最近この絵本を読んでもらうのが大好きなんですよ、とお伝えすると『そのせいだったんですね~』と納得され、それ以来帰り道に満月をみつけると「おつきさま こんばんはだね~」と共感しながら楽しんでいるそうです!

大好きな絵本を、大好きな人と共感できること とても素敵なことですね!!

 

 

1~2歳

絵本が楽しいものとなるように!

 

身近な人やものや出来事がでてくる絵本を選ぼう!

少しずつ自分の世界を広げていき、近くにあるものや事柄に興味を抱きます。

 

そのため、果物・野菜などの食べ物の絵本、電車や消防車などの乗り物の絵本、動物・虫などの絵本など、身近な人やものや出来事が出でくる絵本を用意しています。

 

どうぶつのおかあさん

作:小森 厚  絵:藪内 正幸 
出版社:福音館書店  発行日:1981年10月
 
 
ライオン・シマウマ・ぞうなど、子どもたちの大好きな動物のおかあさんがそれぞれのやり方で子どもを運んだり、連れ歩いたりする様子が描かれています。
写実的で暖かい絵から、おやこの愛情と信頼が伝わってきます。

【保育園の子どもたちの様子】

お散歩先や、お休みの日に保護者の方と出かけた動物園で出会った動物など、子どもたちが目にしたことのある身近な動物たちがリアルに描かれたこの絵本はみんな大好き。

「ガオーいた!」「パカパカ!」などとページをめくるたびに嬉しそうに反応が返ってきます。そして、ぞうのページではぞうの書かれたパズルを持ってきたり、お友だちの洋服に描かれていたぞうを指差して、『おんなじ!』と一生懸命に大人に訴えかけてきています。

 

 

しゅっぱつ しんこう!

作・絵:山本 忠敬 
出版社:福音館書店  発行日:1984年11月
 
 
大きな駅から特急列車に乗り、山の麓の駅で急行列車に、そして普通列車に乗りかえて山間の小さな駅に着くまでを、目に映るままにリアルなタッチで描いた乗物の絵本。

【保育園の子どもたちの様子】

みんな大好き電車絵本!

とてもリアルなタッチで描かれた電車が次々に出てきて子どもたちは釘づけ!

特に電車大好きAくんは、「(でん)しゃ!しゃ!」と何度も何度もこの絵本を見ていました。そのうち「しゅっぱつしんこう!」というフレーズを覚え、大好きに。

積み木を電車にみたてて、「しゅっぱつしんこう!」と床を走らせてみたり、園庭ではフラフープの中に入って「しゅっぱつしんこう!」と走り出したりと様々なところにこの絵本が息づいていました。

 

 

ひまわり

作・絵:和歌山 静子
出版社:福音館書店  発行日:2006年06月
 
地面に一粒の小さな種が落ちました。
お日様の光をいっぱい浴びて、芽が出て、茎がどんどこどんどこ伸びます。雨が降って、たっぷりと地面をうるおし、葉っぱが出て、どんどこどんどこ大きくなります。どんどこどんどこ。強い風が吹いても、大丈夫。月が輝く夜も、どんどこどんどこ伸びていきます。そして、つぼみができ、とうとう大きな大きな太陽のような花が咲きました。どんどこどんどこどん! 
たて開きの絵本いっぱいに、生命力あふれるひまわりの成長が描かれます。

【保育園の子どもたちの様子】

夏にピッタリの一冊。

「どんどこ どんどこ」と繰り返しのフレーズがとても心地よく、絵本を読んでいる時から、ついつい口ずさんでいたMちゃん。

庭に植えられたひまわりを見るたびに大人が「どんどこ どんどこ」と口ずさんでいると、Mちゃんも一緒に「どんどこ どんどこ」。もしかしたら、Mちゃんいとって、これが絵本と同じひまわりだということは、理解しているようで、いまいちむすびついていなかったのかもしれません。

そしてとうとう花が咲いた日。

Mちゃんのひまわりを見上げる表情といったら、見ているこっちまでも嬉しくなってしまうほどの目の輝き。絵本の世界と現実が結びついた瞬間でした。

 

言葉の音やリズムを楽しむ絵本を選ぼう!

 

がちゃがちゃ どんどん

作:元永 定正
出版社:福音館書店  発行日:1990年4月
 
耳から聞こえるいろいろな音を、絵にしてみたらどんな絵になるでしょう。がちゃがちゃ、どんどん、かーんかーん、ざあー、単純な形と鮮明な色で描かれた音たちの楽しい絵本です。
 

【保育園の子どもたちの様子】

大人にとっては「おもしろい?」と思ってしまう絵本でもありますが、子どもたちは大好き!シンプルな言葉が並んでいることもあり、何度か読むうちに、この絵のフレーズはこれ!と覚えていて、ページをめくるたびに「かーん」「ぴーいっ」と大人と一緒にフレーズを言うことを楽しんでいます。

 

簡単なお話のある絵本を選ぼう!

 

ぞうくんのさんぽ

作・絵:なかの ひろたか
出版社:福音館書店  発行日:1977年4月
 
ぞうくんはさんぽに出かけました。
かばくんに出会って、さんぽに誘うとかばくんはぞうくんの背中に乗りました。
わにくんに出会って、さんぽに誘うと、わにくんはかばくんの背中に乗りました。
最後にかめくんに出会って、かめくんがわにくんの背中に乗ると、ぞうくんが重さにたえられなくて、池にみんな落っこちてしまいました。単純にデザインされた動物たちのユーモラスなやりとりが、愉快な散歩に子どもたちを連れていってくれます。

【保育園の子どもたちの様子】

単純なやりとりが、このくらいの子どもたちにとってぴったりな1冊。

ある日どうぶつの積み木で遊んでいたSくん。そのうち、積み木を積み上げながら「いいとも いいとも」とつぶやいていました。次々に出会うどうぶつたちが、背中に乗っていく姿がとっても印象的だったようです!

 

 

2~3歳

物語の世界をのぞいてみよう

物語の世界の入り口に立っている2歳児。

 

最初のうちは、一人で絵本の世界を楽しんでいますが、徐々にそれを2~3人の友だちと楽しむことができるようになり、さらにはもっとたくさんの友だちと同じ物語の世界を楽しめるようになっていきます。

 

絵本を通して大人や、友達とさまざまなことを共感し、物語の世界に入っていく楽しさを味わえるような、そんな絵本を選びましょう!

 

 

絵本の主人公になりきれる!

しろくまちゃんのほっとけーき

作:わかやま けん 
出版社:こぐま社  発行日:1972年10月
 
しろくまちゃんがホットケーキを作ります。卵を割って、牛乳を入れて…。
焼き上がったらこぐまちゃんを呼んで、二人で「おいしいね」。
見開きいっぱいに描かれたホットケーキの焼ける場面は、子どもたちに大人気。

【保育園の子どもたちの様子】

本当に子どもたちに大人気の絵本。

なんでも大人のすることを真似してみたいこの時期。お手伝いをしてホットケーキをつくるなんて、とっても魅力的な内容で、子どもたちは釘づけ!

『ぽたん どろどろ ぴちぴち ぷつぷつ やけたかな? まだまだ』とホットケーキが焼けてくる様子は、ついつい口づさんでしまう程です。

そして、見終わった後はおままごとで再現!

フライパンに平たいお手玉を入れて焼いてみたり、焼けたホッとケーキをお皿の上に重ねておいたり、友ともだちと「おいしい!」と言って食べあったりと、友だちとやりとりをしながら楽しんでいます。

 

 

雨の日もなんだか楽しく!

コッコさんとあめふり

作・絵:片山 健
出版社:福音館書店  発行日:2003年5月
 
毎日毎日、雨降りです。
コッコさんはてるてるぼうずを作りますが、雨はなかなかやみません。そこでコッコさんはてるてるぼうずに色々と詰め込みますが、てるてるぼうずは少し疲れてしまったみたい。コッコさんは、ふとんをしいて、てるてるぼうずを看病してあげるのでした。晴れを待ち望むコッコさんのひたむきな姿。そして透明感あふれる雨の景色の息をのむ美しさに、きっと心を打たれることでしょう。

【保育園の子どもたちの様子】

梅雨の時期に選んだ一冊。

雨の降り続く日、この絵本を読むと「てるてるぼうずを作りたい!」と言ったRくん。一緒にてるてるぼうずを作り、コッコさんのようにつるしてみました。

それでも次の日は雨。

「はれますように」とRくんをはじめ、クラスのみんながお願いしていると・・・なんとその次の日は晴れたのです!

登園してきた子どもたちは「てるてるぼうずが晴れにしてくれたんじゃない?!」「うんうん!そうだよね!」とみんなの気持ちが一つになった瞬間でした。

 

 

イメージの世界が広がる!

コッコさんのおみせ

作・絵:片山 健
出版社:福音館書店  発行日:1995年1月20日
 
コッコさんはお店を始めました。
まず、お菓子屋。次に果物屋、その後はカレー屋。材料はビー玉やおはじきなど、様々なおもちゃで、色とりどりの品物が魅力的に描かれています。

【保育園の子どもたちの様子】

この年齢の子どもたちはお店屋さんごっこが大好き。

最初は大人と「どうぞ」「美味しい」とやりとりしていたものが、どんどん「いらっしゃいませ!」「どれにしますか?」「〇〇で~す!」とお友だちと同じイメージを持ってやりとりできるようになってきます。

そんな子どもたちにとって、この絵本はとても親近感のもてる内容で、「こっこさん読んで~」と繰り返し読んでもらっている、大好きな一冊です。細部に描かれてているものもよく見ていて、「これブロックだね」「これはなんだろう?」とお店屋さんの品物に使われているさまざまなものを発見しています!

 

 

単純なやりとりをお友だちと!

おおきなかぶ

作:A・トルストイ  絵:佐藤 忠良  訳:内田 莉莎子
出版社:福音館書店  発行日:1966年6月
 
おじいさんが植えたかぶが、甘くて元気のよいとてつもなく大きなかぶになりました。おじいさんは、「うんとこしょどっこいしょ」とかけ声をかけてかぶを抜こうとしますが、かぶは抜けません。おじいさんはおばあさんを呼んできて一緒にかぶを抜こうとしますが、かぶは抜けません。おばあさんは孫を呼び、孫は犬を呼び、犬は猫を呼んできますが、それでもかぶは抜けません。とうとう猫はねずみを呼んできますが……。
力強いロシアの昔話が絵本になりました。

【保育園の子どもたちの様子】

誰もが知っている、50年以上読み継がれる絵本。

単純なやりとりのくりかえしで、「うんとこしょ どっこいしょ」のかけ声をついつい一緒に言ってしまう、子どもたちの大好きな一冊。

ある日公園にお散歩に行くと、地面から木の根っこのような長細いものが1mほど出ているのを見つけたTくん。力いっぱい引っ張ってみるけれど、ぜんぜん抜けず…。それを見ていたYくんも参加し、一緒に引っ張ることに。それでもぜんぜん抜けず…。その姿がとってもかわいくて「おおきなかぶみたいだね~」と声をかけると、「うんとこしょ どっこいしょ」と言いながら力いっぱい引っ張り始めた二人。「それでもかぶはぬけません。」とおおきなかぶごっこが始まっていました。

 

 

リズミカルな言葉が楽しい!

きょだいな きょだいな

作:長谷川 摂子  絵:降矢 なな
出版社:福音館書店  発行日:1994年8月
 
あったとさ、あったとさ。広い野っぱら、どまんなか、巨大なピアノがあったとさ。子どもが100人やってきて、ピアノの上で鬼ごっこ……。広い野原のまん中に、巨大な電話、巨大なトイレットペーパー、巨大な泡立て器など、巨大なものが出現し、子どもたちがそこで自由に遊びます。電話は地獄につながったり、泡立て器は空に雲を湧きおこしたり、奇想天外な出来事をまきおこします。リズミカルな言葉と元気な絵の楽しい絵本です。

【保育園の子どもたちの様子】

言葉がはっきりとしてきた子どもたちにとって、このリズミカルな言葉は大人気!

一度聞くとそのフレーズは印象的ですぐに覚えてしまっています。このお話を読むと、毎回「あったとさ、あったとさ。広い野っぱら、どまんなか~」とみんなで大合唱になるほど!

遊んでいるときにも、ついつい「あったとさ、あったとさ~」とうたのように口ずさんでいますよ。

 

 

スリルが楽しい!

三びきのやぎのがらがらどん

作:(ノルウェーの昔話)
絵:マーシャ・ブラウン  訳:瀬田 貞二
出版社:福音館書店  発行日:1965年7月
 
橋の向こう側の山で、たくさん草を食べようと考えた3匹のヤギ。
小さなヤギ、中ぐらいのヤギ、大きなヤギ、みんな名前は「がらがらどん」。橋をわたっている途中に谷に住むトロル(おに)にでくわしてしまいます。小さなヤギの機転によって、小さなヤギと中くらいのヤギはトロルから逃げて橋をわたることができました。とうとう、一番大きくて強いヤギがトロルに勝負を挑みます。3匹のヤギは無事に橋をわたることができるのでしょうか?

【保育園の子どもたちの様子】

トロルのページになると、その見た目から「こわ~い」と大人の後ろに隠れたり、顔を隠したりしながらも、気になって見ている大好きな絵本。

三びきのやぎのがらがらどんごっこも人気で、積み木で橋を作ると、その上を動物の積み木を歩かせ、「だれだ おれのはしをがたぴしさせるやつは!」とトロルやヤギになりきって、友だちとやりとりして楽しんでいます。

 

参考文献:絵本から広がる遊びの世界

あとがき

いかがでしたでしょうか?

みこ

保育園では、さまざまな考えで絵本を選んでるんですね~。

 

テレビやスマホなど、一方的に強い刺激を与えられるものに囲まれている現代の子どもたち。

そんな中でも、親子が絵本を読みあうという時間は子どもたちにとって、かけがえのない時間ではないでしょうか。

絵本を読みあうことで、心を通わせ、豊かな想像力を育んでいけるよう、保育のプロが集う保育園での絵本選びをぜひ参考にしてみてください。

 

この記事に関連するラベル

ページトップへ